スーパ-ユーザーとは分析装置を使って測定結果を得る一般ユーザーとは異なり、装置の測定原理を理解し、自らの研究に有益に活用でき解析技術も体得しており、基本的なメンテナンスや操作を主因とするトラブルにも対応が可能な高いレベルのユーザーのことを言います。
スーパ-ユーザーを養成するための育成プログラムは次のとおりとなっています。
装置の測定原理や構成、測定結果と解析・判断や使用事例などを学びます。
講師は装置管理者や教員により、場合によっては一般ユーザーとともにセミナー形式で行われます。
講習を受講した後、スーパーユーザー候補生は座学試験(筆記/記述)を受けて、理解できていると判定されれば次の操作・メンテナンス講習/実習のステップへと進むことができます。
実際に該当装置の動かし方、操作法を学びます。
基本的な操作から応用的な使用法までスーパーユーザー候補全員で講習を受けた後で、実際に装置に触って使用してみます。
技術職員の指導も受けながら、正しい使い方と適正な測定結果が得られるか確認を行います。
操作法とともに、基本的なメンテナンス(特に定期的な消耗部分の取り換えなど)についても学習していきます。
1.2.の講習/実習が終了したら、最終的な認定試験を行います。
学識(口頭諮問形式)と実技(実際の操作)各々について一人ずつ試験を実施し、あらかじめ設定された基準をクリアしていれば、「合格」となります。
認定試験にパスしたら、「修了書」と「認定証」が発行されます。
今回第一期生(低真空電子顕微鏡)6名の認定式の様子は下記のとおりです。
スーパーユーザー認定後は、各々の技術職員や装置管理者により他の利用者の指導・支援や依頼試験の実施、メンテナンスおよびトラブル対応の補助などでの活躍が期待されています。